ひらめき教室
早速2冊目。暗殺教室の作者、松井先生と、デザイナーである佐藤さんの対談本になります。
弱者のための仕事論ということで、お互いの苦手なところ、ちょっと恥ずかしくて人に言えないところを曝け出しながら、その中で生き抜くための(生き抜いてきた)知恵や経験を紹介している本です。といっても堅苦しくなく、さらっと読めるのがこの本のいいところだと思います。
私は、特に松井先生の話がとても身近に感じられました。漫画家として求められがちな画力が無い中で、どうやって生き抜いてきたのか。まさしく、弱者のための仕事論ですね。
人と違うことを恐れず、逆にそれを武器にしたからこそ今がある。仕事に妥協はしないけれども、そこに行き着くプロセスは自由で良い。なんて、そんなことを感じた一冊です。肩の力が抜ける本だと思います、新書でお安めなので是非どうぞ。
読書レビュー: 質的社会調査の方法
これから気に入った本のレビューを書こうかなと思いましたので、まずはこの本を紹介させていただきます。こちらはTwitterである人が勧めていたので買ってみたのです。
質的社会調査の方法 -- 他者の合理性の理解社会学 (有斐閣ストゥディア)
- 作者: 岸政彦,石岡丈昇,丸山里美
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2016/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まず、社会学とは何かというところから、質的調査と量的調査(いわゆる、アンケート調査など)の違いを触れた上で、質的調査の魅力・難しさ、目的ー他者の合理性の理解というところに踏み込んでいく。難しい語句や抽象的な概念はほぼなく、あくまで筆者たちの体験から質的調査について説明していくので、私のような初学者でも問題なく読めます。
調査というと、正直アンケート調査しか思い浮かばなかった私ですが、こんな調べ方があるのか、そして、学術的に深められているのに驚きです。
そして何より、他者を理解する、ということはどういうことなのか考えさせられます。自分にとっては不合理に見えることでも、他者にとっては合理的な判断だということ。当たり前と言えば当たり前です。しかし、他者の視点で見る、というのは実際にやろうとすると、すごく難しいことだと思いませんか?
実際の研究成果も見たくなる、そんな質的社会調査の入口となる一冊です。
とっておきPhotoコンテスト
リコーイメージングのとっておきPhotoに前に撮っておいた写真を応募しておいたのですが、この度見事に選出されたようで、いや、嬉しいですね。
別に大きなコンテストでもないですし、だから何だってところもありますが、でも何かしらのきっかけで選ばれ、評価されるってのは本当に嬉しい。
これだけでも、また写真を続けようって気になるものね。
さて、今週末は河津にでも行って桜撮ってこようかな